親子で楽しむ
モータースポーツの世界をサポート
なんぽろスポット#8
< 合同会社39Racing Service>
南幌リバーサイドカートランドは、全国でも珍しいJAF公認カートコース。全日本クラスの大会も開催できる本格的なコースです。
時に爆発的なエンジン音を鳴らし、音でもわかるほど早いスピードで走っていくカート。「もしぶつっかたらどうしよう」と時には目を瞑りたくなるような危険と隣り合わせのカートスポーツの世界。それを支えるのが合同会社39Racing Serviceの櫻井さんです。
南幌リバーサイドカートランドの運営から、レッスン、クラブチームのコーチやマシンのメンテナンスなど、カートに関することを全て把握しています。競技人口が増えつつあるカートスポーツの世界を少し覗いてみましょう。

町民も知らない?!
知る人ぞ知るカートの世界
「南幌町にカートが乗れるところがあるって、知らない人の方が多いんですよ」と櫻井さん。レーシングチームもあり、レンタルカートもあるのに、南幌町民でさえあまり利用しないとのこと。「札幌方面から来る方が多いですね。チームに所属している人も、そうじゃない人もいます。本格的にやっている子どもだと、本州で行われる大会に遠征に行く子もいます。世界大会だってあるんですよ」。遊園地にあるゴーカートとは訳が違うようです。
カートには種類があり、
●スピードが出ない安全なレンタルカート
●レンタルカートより少しスピードが出るスポーツカート
●レース仕様のエンジンとタイヤを装備したレーシングカート
櫻井さんがサポートするチームはレーシングカートを使用しますが、南幌リバーサイドカートランドでは安全なレンタルカートも用意しており、初心者でも安全に楽しめるようになっています。
第2の人生をカートに注ぐ
櫻井さんは、元々建築士として働いていたところ、友人に誘われてカートの世界を知り、そこからこの世界の虜に。足繁くカートランドに通い、運転技術を磨き、さまざまな縁が繋がっていきます。そして、第2の人生として、合同会社39Racing Serviceを立ち上げ、南幌リバーサイドカートランドの管理を請け負うことになりました。
「昔から電子系の勉強もしていて、家電をバラして組み立てたりするのが好きだったんです。でも、カートの整備となると命が関わってくることなので、お付き合いのあるエンジンの輸入会社さんで住み込みで勉強させてもらいました。今では、いろんなチームから認められるほどに成長しました」。
骨組み・エンジン・タイヤ・ハンドル・ブレーキ・アクセル。とてもシンプルな構造のカートは、ドライバーやコースに合わせて微調整をすることで本領を発揮すると言います。「そこがとても面白いところで、ジュニアチームだと、お父さんが勉強してメカニックの担当になることが多いですね。もちろん私がサポートします。そしてお母さんがマネージャーになって、家族でチーム編成して楽しんでもらえると、私としてもこれ以上ないほど嬉しいですね」。
見守るだけじゃなく、家族でチームとは、モータースポーツの世界の意外な一面を見た気がしました。
生涯スポーツとして楽しんでほしい
「カートスポーツは、子どもから大人まで、幅広い年代の人が楽しめる生涯スポーツです。成長と共に毎週、毎月は難しくても、思い出した時に乗りにきてほしいですね」。と櫻井さん。
生涯楽しめるスポーツ。その魅力は一体なんでしょう?
カートマシンは、車高が地面から2cmととても低いため、驚くほどの速度とG(重力加速度)を体感できます。そしてGを利用しながら操縦していくので、車を運転するのとはまた別物。そのダイレクトにくる臨場感はコースを走った人にしかわかりません。
櫻井さんの会社では、中古マシンのメンテナンス・販売も行っています。「最初はレンタルからスタートしてもいいと思うんですが、本気でやりたい!となった時に、マシンを新品で用意するのは大変です。100万以上しますから。特にジュニアサイズは壊すことが目に見えているので新品はお勧めできません。その子の技術や、家庭の事情などを踏まえ、中古のカートを提案できるよう準備を進めています」。他にも、ドライビングシミュレーターの設置も考えているようで、まずはシミュレーターで試してみたいという方も増えそうです。
南幌町から、プロレーサーが生まれる未来もあるかもしれませんね。

【会社情報】合同会社39Racing Service
住所 北海道空知郡南幌町西町4丁目1‐12
電話番号 011-600-6936
メール sakurai@39racing.com
ホームページ https://www.39racing.com/