札幌から約50分。千歳から約50分の農業の町。

マリンバを演奏する前田七穂さん・千穂さん姉妹

姉妹で奏でるマリンバの優しい音色
町内小学生で唯一の演奏者

なんぽろっ子 #1

< 南幌小・前田七穂さん 千穂さん >

 取材班がご自宅を訪ねると、木の楽器のような優しい音色が心地よく響いていました。演奏しているのは、南幌小に通う前田七穂さん(5年生)と妹の千穂さん(2年生)。音色の正体は、「マリンバ」という楽器でした。前田さん姉妹は、南幌町内で唯一、マリンバの演奏ができる小学生。町内の音楽教室に通いながら、「もっと綺麗に、上手に叩けるようになりたい」と練習に励んでいます。

 マリンバは木琴の仲間ですが、私たちが学校で演奏したことがあるような、いわゆる木琴と少々音が違います。いわゆる木琴は、シロフォンという楽器。マリンバはシロフォンよりも本体サイズが大きめで、音板の裏の共鳴パイプが長いです。バチ、ではなくマレットで音板を叩くと柔らかくまろやかな伸びのある音が印象的です。

 2人はまだマレットが2本ですが、上達してくると片手だけで2本、3本となり、両手で6本を指の間に挟んで演奏するようになってきます。その演奏姿は、非常に綺麗です。複数のマレットが波打つような音色を奏でて、目でも耳でも楽しめるのがマリンバの魅力でもあります。


打楽器の魅力知ってほしい。母の想いがきっかけ。

 

 姉妹がそのような楽器の練習を始めたのは、令和2年の秋ころ。二人のお母さんが、南幌町役場の広報に町内でマリンバ教室のお知らせ記事を読んだことがきっかけでした。吹奏楽部の経験があり、アフリカの太鼓「ジャンベ」を演奏するお母さんは、子供たちに打楽器の魅力を知ってほしいと思っていました。

 広報の記事を読んだお母さんは早速、姉妹を連れて東町にあるマリンバ教室を訪問しました。教室の先生は、同年に札幌大谷大音楽科を卒業した永岡涼子さん。空知管内にマリンバを学べる場所が少ないことを知り、町内でピアノ教室をしている母の「永岡真佐子ピアノ教室」でマリンバ教室をスタートさせました。

 永岡さんのマリンバ演奏を聴いて、お母さんは感動。「本物の演奏家の音を子供達に聴かせてあげることができました」。姉妹も「音がすごい綺麗で、自分も演奏できるようになりたいと思った」と、教室へ通うことを決めました。その時の永岡さんの演奏は、もちろん複数マレット持ち。華麗な動きに姉妹は目が奪われたそうです。

生まれながらの絶対音感
先生一推しの姉妹は成長中。

 

 毎週1回、教室に通い始めた二人。お母さんは自宅でも練習できるようにと、マリンバを購入しました。学校から帰宅すると、真剣に練習をしている姉妹の姿があります。

 「二人とも、生まれながらに絶対音感が備わっていました。これは奇跡的なこと。音楽センスは抜群で、成長が早いです」と永岡さんは太鼓判。七穂さんは、アニメ「ポケットモンスター」の主題曲が弾けるようになりました。千穂さんも「アンパンマンマーチ」を近所の友達に弾いて聴かせてあげているそうです。

 「マリンバは音が綺麗で、好きな曲が弾けるようになるのが楽しい」。そんな姉妹が奏でる伸びやかで楽しそうなメロディで、町内の皆さんを楽しませてくれる日が来るかも? と取材班は密かに期待しております。
(取材:令和3年6月)