札幌から約50分。千歳から約50分の農業の町。

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フレアバーテンダー山下さん

南幌町から広がるバーテンダーの未来

なんぽろ人 #5

< フレアバーテンダー 山下啓司さん >

 「バーテンダー」と聞くと、おしゃれなBarでカクテルやウィスキーをグラスに注いでいるイメージを思い描く人も多いと思います。山下さんはただのバーテンダーではなく、パフォーマンスしながらカクテルを作る「フレアバーテンダー」。

ボトルやシェーカーをクルクルと回したり、腕の上でピタッとボトルをとめたりと、様々な超絶技巧を披露してお客様を楽しませます。

あまりに簡単にやってのけるので、山下さんとボトルが磁石でくっついているんじゃないかと思うほど。

 その技術と優しい笑顔に、大人だけではなく子どもたちも夢中のようです。

映画に憧れて始まった世界

 元々バーテンダーとして働いていた山下さんは、ある日トム・クルーズ主演の「カクテル」という映画を見て、「なんてかっこいいんだ!!!」とフレアバーテンダーの世界に引き込まれます。

 その日を境に、山下さんのフレアバーテンダーとしての日々が始まりました。毎日練習を重ねていくうちに、その技術を認めてくれる縁が広がり、パフォーマンスする場もどんどん増えていきました。 「初めて人前でパフォーマンスした時は、足が震えてましたね(笑)でも、会を重ねるごとにどんどん楽しくなっていきました」。

 フレアバーテンダーの技術やパフォーマンスを競う大会にも出場し、日本一に輝くまで成長した山下さん。お店はもちろんのこと、結婚式場や様々なイベントでの出張パフォーマンスでたくさんの人を魅了しています。

南幌町にカクテルマン誕生

 札幌すすきのを中心に活動していた山下さんですが、コロナをきっかけに今後の生活拠点を家族で考えるようになりました。「上の子が小学生になるタイミングということもあって、もっとのびのび生活できるところを探し始めました。その時に知ったのが南幌町です。移住に関して手厚いサポートもあったし、同世代の人たちが楽しそうなことをしているのも魅力的でしたね」。

 その楽しそうなことの一つ、農猿主催の「野祭」。移住1年目から参加し、軽トラの荷台にステージを構えてパフォーマンスした山下さん。子どもたちは大喜び!!!今では「カクテルマンだ!」と街中で声をかけられることもあるそうです。「子どもたちの反応はいつも元気をくれますね!ペットボトルで真似事をしているのを見ると、嬉しくなります」。

 いつか、南幌町の子どもたちとの共演する日が来るかもしれませんね。

南幌町でオリジナルの

お酒を作りたい

 酒販免許を持つ山下さん。「本当に美味しいレモンサワーを自宅で飲みたい・・・」そんな想いから「クラフトレモンリキュール禮満(レイモン)」を作り販売しています。「オリジナルリキュール作りは、バーテンダーなら一度は描く夢なんです。私ももちろんその一人で、今は南幌町の特産品を使ったお酒作りが出来ないかなって考えてますね」。

 農業の町南幌。様々な野菜や果物がお酒になる日も近いかもしれませんね。南幌町のカクテルマンに期待が高まります。

【出張パフォーマンスなどのご相談】
連絡先:yamaflair@icloud.com
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